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建築系の学生から質問を受けたときに答えた内容を整理しました。
私は準大手ゼネコンの土木系の立場で、立場によって見え方は異なります。
その他の立場のことは、業界内や大学の同期から耳にした話であり、しっかり調査したわけではありません。
あくまで参考程度に読んでください。
ただし「建築と土木の違い」や「準大手と大手の働き方の差」など、就活中に気になるリアルな部分をまとめています。
土木と建築では労働環境がかなり違う
まず前提として、土木と建築では労働環境に大きな差があります。
一般的に、土木のほうが残業が少ない傾向にあります。
理由は、工事の発注者の違いです。
- 土木:国や自治体などの「公共発注」がメイン
- 建築:ショッピングモールやマンションなどの「民間発注」がメイン
国発注の工事は「働き方改革」の流れを受けていて、
契約書に土日祝休み・お盆・年末年始休みを確保することが明記されています。
この条件を守らないとペナルティが発生するため、比較的しっかり休めます。
一方で民間発注では、納期遅延=違約金となるため、
遅れれば「死ぬ気で終わらせる」ことになり、休みづらい現場も多いです。
ただし、公共工事でも発注者が防衛省の場合はまた別。
契約書の休暇についての内容が、国交省よりも「休み絶対取れよ!」ではないため、
そのぶん、休みづらさがあります。
準大手ゼネコンとスーパーゼネコンの違い
1. 業務内容・関わり方
| 項目 | 準大手ゼネコン | スーパーゼネコン |
|---|---|---|
| 工事規模 | 数十億円・1年程度 | 数百億円・数年規模 |
| チーム人数 | 約5人前後 | 10人以上 |
| 業務範囲 | 広い。1人で複数業務を担当 | 専門分化が進んでいる |
| 現場関与 | 完成まで携われる | プロジェクトの一部担当が多い |
準大手は1人当たりの業務範囲が広く、工事の初めから終わりまで全体を通して関われるのが魅力。
少人数チームで、若手は掃除やから測量などの施工管理業務まで幅広く担当します。逆に所長クラスのベテランでも、ほかに空いている人がいなければ、現場に出て写真撮影や測量など若手がこなす業務をする場合もあります。
一方、大手は役割が明確に分かれ、どちらかというと専門的にスキルが磨かれる環境と聞きます。
2. 給与・待遇
- 基本給:大手のほうが月2〜3万円高い傾向
→ 手取り換算で約1.5万円の差。ボーナスも数十万円ほど差が出る場合があります。 - 家賃補助:会社によって大きく違う
ゼネコンは転勤が多いため、住宅補助の手厚さが重要です。
たとえば、ある会社では独身で現場勤務なら
家賃+光熱費を含めて自己負担1万円のみ
というような制度があります。
このレベルの情報はホームページには載っていないため、
説明会やOB訪問で社員本人から直接聞くことが大切です。
月の手取り1万円違うだけで全然生活違いますからね…
お金が気になる人は家賃補助についてしっかり調査すること!
3. キャリアパス
正直、キャリアパスは会社によって違いすぎて「一概に言えない」というのが実情です。
ただ、若手のうちは、
勤務地の希望は通らないことが多く
全国規模の会社なら全国どこでも飛ばされると思っていたほうが賢明です。
労働時間・休日運用の実態
残業時間と上限管理
大手ほど残業管理は厳しい傾向があります。
労基署の監視が入りやすいため、
「残業上限を超えないようにするための仕組み」が整っている会社が多いです。
ただし、準大手も上場企業が多いため、
最近は大差ないレベルになっていると思います。
実際のところ残業時間がどれくらいなのかというと、
ざっくり月あたり
土木:45時間前後
建築:60時間前後
かなぁと思います。
ただこの数字は本当に主観の感覚でしかないうえに、
配属される工事によって全く異なります。
なぜなら前述したような発注者の違い、工事内容、現場条件、等々によって
同じ労働環境というものは存在しないから。
つまり運次第です笑
「週2日休み」「年間休暇目標」は守られている?
守られています。(建築は知らん)
会社がトップダウンでかなり躍起になって守らせている
という印象です。
ただ週休2日については、必ず土日休みとはならず、現場の工程や天候上、土日も出る必要が生じれば、振り替え休日を設定して週休2日を確保しています。
例:
今週は土日出勤 → 翌週の月火を休み
つまり、週2日は休めるが固定ではないというのが現実です。
就活時の学歴・専攻の影響
土木分野では「土木系の学科を出ているか」が重要で、
応募が多い場合には大学のネームバリューも多少影響します。
土木では、学部卒・院卒の差はあまり大きくないです。
研究志向でないなら、早めに現場経験を積むのもありです。
まだ働きたくないなら、院に進んでも良いと思います。
要するに、
好きにすればよろしい!
建築については詳しくありません。
学生時代の経験は活きるのか(CADとか)
大学で学んだ2D/3D CADのスキルは実務でも活かせます。
特にAutoCADなど基本操作を知っていると、最初の壁が低くなります。
だからと言って、自主的により深く学んでおく必要はありません。
学生生活を充実させることのほうが絶対に大事です。
あ、でもパソコンの扱いには慣れておきましょう。
インターンで見るべきポイント
見るべきポイント:働いている人の表情
「どんな顔をして働いているか」
これが一番その会社の雰囲気を表しています。
資格(施工管理技士・建築士)について
資格は「最短で」取るのがベスト
理由はシンプルで、資格があれば会社に縛られないから。
万が一職場が合わなくても「別の会社に行ける」という気持ちが持てます。
その気持ちの余裕が、
・上司に言いにくいことを言える
・休暇をしっかり取る勇気を持てる
などにつながります。
資格支援制度について
会社によっては、資格学校の費用補助や勤務扱い制度があります。
ただし内容は会社によって異なるため、社員に直接聞くのが確実です。
ただ会社選びのために積極的に集めるべき情報ではないと思います。
支援制度があったって、勉強しない人は受からないし、
なくたって、勉強すれば受かるし、
要は自己管理の問題なので。
社風の見極め方
インターンやOB訪問では、次のような質問をしてみると本音が聞き出しやすいです。
- 「ぶっちゃけ自分の会社どう思いますか?」
- 「ほかの会社の雰囲気ってどんな感じですか?」
気まずい質問ほど、リアルな答えが返ってきます。
まとめ
- 土木と建築では主に発注者構造の違いから労働環境が異なっている
- 準大手は工事全体に関われる面白さがある
- 大手は待遇・とにかく大きい工事関われることが魅力
- 休みは週休2日、残業は工事によって全然違う
- 資格は最短で取得して、キャリアの自由度を高めよう
就活で迷ったときに読んでほしい一冊:「科学的な適職」
さいごに、
就活時に読んでよかった本を1冊だけ紹介。
就活の時期って、「どの会社を選ぶか」よりも、
「自分が何を重視するべきか」が分からないことのほうが多いと思います。
私自身も、
「給料か、やりがいか、働き方か」
「大手か、中小か」
という選択でかなり悩みました。
そんななかで読んで良かったのが、
『科学的な適職』(著:鈴木祐)
です。
この本は、世界中の心理学・統計学の研究データをもとに、
「人が幸福に働ける条件を科学的に分析」している一冊。
読んでいて「感情論」ではなく、
データと実例で裏付けされている点が良い。
私の場合、これを読んで
・就活の軸に幸福度という視点が新しくでき、
・その幸福度を高めるための正しい知識
が身につきました。
▶『科学的な適職』をチェックする
もし就活で迷っているなら、
「向いている仕事」ではなく「幸福になれる仕事」を探す視点を
この本が与えてくれると思います。
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