モルタルフィギュア制作の全工程|型取り・注入・脱型・補修の技術まとめ

モルタルデザイン

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こんにちは!
モルタルデザイナーの ものりす です。
モルタルでハンドメイドしてます。

この記事では、モルタル製フィギュアの制作工程を紹介します。
発展途上の技術です。今のところ自分用の備忘録です。
技術が完成したら有料記事にする予定です。
なお編集途中でも公開しています。

紹介するのは↓これの作り方です。
画像未添付

※初めてモルタル雑貨を作る方は、まずこちらの記事からどうぞ

※モルタル雑貨を作り始めて困ったことが出てきた方はこちらの記事をどうぞ

私の作品はminneにて販売しております。(現在私用により閉業中、2026.4再開予定)
MoNoMono Gallery ←ショップ(minne)のリンク

既存のフィギュア→モルタル製フィギュア

以下で紹介している方法は、補修を前提としています。

現時点で、完全に一体化して脱型できたことがありません。
脱型時、細い部位がどこかしら割れます。
その補修を前提としています。

0. 材料と道具

0-1. 原型

ロキシー(無職転生)

シリコン型取り用の原型。

あまりに複雑な形状なので、パーツに分けて作成します。
つまりこのフィギュアは犠牲になるということです。

0-2. 型枠材

型取り用シリコン

暫定のシリコン材Amazonリンク
旭化成ワッカーシリコーン ELASTOSIL SLJ3266 1kg RTV-2 シリコーンゴム 型取

硬度45は硬すぎて、アンダーカット部が壊れる、ということが分かっている。
なので上記硬度35を試している。

0-3. モルタル

配合

GPTくんと相談して決めた暫定の配合です。
セメント量が多すぎるかもしれません。

配合思想
  • 注射器で注入可能な流動性
  • ひび割れにくさ
  • 市販で手に入る

0-3. 道具

  • モルタル雑貨作成時と同じ道具(ただしスケールは0.1g単位)

追加の道具

  • スパチュラ(型取り準備用)
  • レゴブロック(型取り用)
  • 油粘土(型取り用)
  • 離型剤(脱型用):シリコンスプレー速乾タイプ
  • 割り箸・輪ゴム(型枠固定用)
  • 注射器(モルタル流し込み用):針は使用しない

スパチュラのAmazonリンク
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離型剤のAmazonリンク
KURE(呉工業) ドライファストルブ 300ml 速乾性潤滑スプレー 1039

注射器のAmzonリンク
シリンジ5枚3ml 18G針 注射器 補修用注射器 リキッド調合 注入に便利 シリマーセット カートリッジ 復活 再生 工具 レジン 接着剤 インク 補充 (3ml5枚-18G針)

1. 型枠作成(両面型取り)

「両面取り」という手法で型取りします。

以下、参考になる記事・動画が多くあります。

リンク(未添付)

1-1. 原型分解

アンダーカットを考慮し、原型を複数パーツに分けます。

今回は、
杖・三つ編み(2つ)・三つ編みのリボン(2つ)・本体
の6パーツに分解します。

1-2. 型取り準備

本体パーツで型取りを解説します。
ほかのパーツも同じ手順で型取りします。

  1. 極端なアンダーカットや、穴を粘土で塞ぐ。
    見えにくい部分とはいえ、表面の質感が完成品にそのまま反映されるので、スパチュラで丁寧に均します。
  2. 粘着ボード上に本体パーツを設置する。
    その際、フィギュアが5mm程度浮くように油粘土で支える。
  3. フィギュアを囲うようにレゴブロックを配置する。
    レゴブロックはフィギュアより5mm以上高くなるように積み上げる。
  4. できるだけアンダーカットがなくなるように半面を粘土で埋める。
    原型に接する部分は型の継ぎ目の仕上がりに影響するため、スパチュラで丁寧に均します。
  5. 粘土部分に直径3mm、深さ3mm程度の凹みを2cm間隔くらいに設ける。
    型同士がずれないための処置です。

1-3. 型取り

  1. 離型剤をスプレーする。
    固まったシリコンに粘土がこびれ付き、剝がしにくいのでスプレーします。
  2. シリコンをレゴブロックがひたひたになるまで流し込む。
    つまり、最低5mm程度のモールドの厚さを確保します。
  3. 硬化したら、ひっくり返して粘着ボードを取り外し、粘土を取り除く。
    100均の粘土を使用しているからか綺麗に取り除けません。改善の余地あり。
  4. 離型剤をスプレーする。
    忘れずに行う。忘れたら、シリコンが一体化してしまう。
  5. 硬化したら、ブロックを取り外し、シリコン同士を剥がしていく。
    これで型取り完了。

2. 型枠組立

2-1. モールドにモルタルの注入口を設ける

  1. モールドの表面から足の裏にかけて、径5mm程度の穴をカッターで切り出す
    注入口が足の裏である理由は、現状なんとなく、です。
  2. 充填の確認口として、反対側の足の裏も数mm程度の穴を空ける。
    透明なモールドを使用するなら必要ないかと思います。

どこに注入口を設けるか問題
 注入口は5mm程度の径にしないと流し込み作業が難しくなる。そのため、フィギュアのどこかに5mm程度の注入口痕ができることになる。見栄えのみを考慮すれば、足の裏がベストかと思われる。
 しかし、モルタルの流し込み時の空気の溜まり場を考慮すると、フィギュアの頭を注入口にした方が良い。フィギュアの頭を上向きにしたほうが、足の裏を上向きにしたときより、圧倒的に空気の溜まり場が少ない。
 まだ試行回数が少ないため、どっちが良いか決めかねている。

2-2. モールドに空気穴を設ける。

下図のような、モルタルを流し込む過程で空気の逃げ場が無い空間は100%充填されない。

空気が溜まる最も上の部分とモールド外側のその部分に対してより上の部分とを結ぶように、まち針等で穴を空ける。

目に見える大きさの穴だとモルタルが漏れてしまうため、いちど針を刺してできた裂け目程度の大きさが良い。

2-3. モールド組立

  1. 離型剤をスプレーする。モルタルの流れる場所のみでOKです。
  2. 針金をフィギュアの形状に合わせて組み立てる。手足などの細い箇所の補強目的です。指先など細すぎる箇所はモルタルの充填性を損なうので、径5mm程度までの部位の補強として使用するのが良いです。針金の径としては現状0.35〜0.45mmが良いと思います。
  3. モールドを両面合わせ、マスキングテープで固定する。マスキングテープは、作った空気穴を塞がないように気をつけます。針金を忘れずに。

2-4. モルタルの圧でモールドが膨らまないように抑えをする

割り箸を何本か縦横にクロスさせ、両側から挟むようにして、紐で固縛する。これなら空気穴を塞がず、モルタルの圧によるモールドの膨らみを抑えられる、と思います。まだ試してないです。輪ゴムだとおそらく圧で伸びて、膨らみを抑えられないと思います。割り箸も紐も安価で手に入りやすく、数も長さも柔軟に変えられるのでなかなか悪くないんじゃないかな。

3.材料練り混ぜ

  1. 流動化剤入りの水を500mL作る。
    レオパックG-100を0.1g、水を500g
    コンクリート1000Lに対して流動化剤170gなので0.5Lに対して流動化剤0.085g≒0.1g
  2. 必要な水を計量。木工用ボンドを必要分投入し、溶かす。→(a)
  3. セメント、砂、炭酸カルシウムを計量し混ぜる。→(b)
  4. (b)に(a)を混ぜる。

4.流し込み

注入口が5mmほどと小さい場合、注射器を使用する。

注入口が10mm程度なら、そのまま流し込める。

適度にモールドをたたいて締め固めながら流し込む

5.養生・脱型

  1. 締固めの後、モルタルが空気に触れている面をラップで覆う。
  2. 7日間待つ(平均養生温度20℃の場合)。細い部分はかなり弱いのでじゅうぶんな期間待ったほうが良い。
    低温調理器があれば、下図の「積算温度表」のように養生期間を短縮できる。私は60℃で72時間養生している。積算温度については「積算温度 コンクリート」で検索すればでてくる。
  1. 養生が終わったらモルタルを枠から取り外す。
    脱型するさい、割れて分離する部分が発生するので、補修のためにしっかり回収します。
  2. 指の腹でこすりながら流水で洗う。

6. 補修

  1. コンクリート用接着剤で割れた部分を接着する。

コンクリート用接着剤のリンク
コニシ(KONISHI) ボンド 高性能コンクリート用 20ml #05780

7. 台座にフィギュアを立てる

基本自立しないと思うので、モルタルの台座を作成し、埋め込みます。

  1. 台座用の型を準備。何でも良いですが、ダイソーのシリコンモールドで選ぶのが、安価で入手容易です。
  2. フィギュアを糸で吊る。糸をフィギュアの腰や首に括って、テーブルや椅子から吊っている状態にします。
  3. フィギュアの位置を台座の乗せたい位置に調整する。
  4. 台座にモルタルを流し込む。フィギュアが乾燥しているとモルタルの水を吸ってしまうので、モルタルに触れる部分は霧吹き等で予め湿らせておきます。

8. 完成

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